『ナルト』影分身と螺旋丸だけで上り詰めた説

皆さんうずまきナルトの術って言ったら何を思い浮かべますか?ほとんどの人は「螺旋丸」と「影分身」を思い出すのではないでしょうか。

ワンパターン戦法のナルトは、物語の最後の最後までキメ技が螺旋丸です。

おいろけの術などはインパクトが大きいので覚えている人も多いと思いますが、ほとんどのシーンでネタとして扱われています。大事なところで使う技は、ほとんど螺旋丸の派生技と影分身なんですよね。

影分身を覚えたのは忍者アカデミーの卒業前、螺旋丸はコミックス17巻~19巻あたりなので、かなり序盤で覚えた術ということになります。我々読者も同じ必殺技でその先50巻以上戦ってるナルトに今考えるとびっくりですよね。カカロットが最後にジャン拳を使ったのは一体いつごろなのでしょうか。

ナルトは忍術が苦手

そもそもナルトは忍術が苦手で、この2つの術を習得する時にも相当な苦労がありました。どれくらい苦手かというとアカデミー時代、変化の術もまともに覚えられなかったナルトは、後に同期の中でもぶっちぎりの雑魚に成り下がる犬塚キバにさえ笑われていました。また、アカデミーの卒業試験に何度も落ちていることからも忍術が苦手だとわかります。

そもそも自来也から指摘されていた通り頭が悪いから印を覚えられなかったり、器用ではないからチャクラを性質変化させたりするのも苦手だったのだと伺えます。

先述した螺旋丸は序盤に覚えた技ですが、実は会得難度がA級の超高等忍術と言われています。影分身も本来チャクラを使いすぎて危険なため禁止されている術で、どちらもかなり難易度が高いです。

この2つの術が強力であったために、他に術を覚える必要があまりなかったというのも、ナルトが最後までこの2つの術を切り札にしていた理由でしょう。しかしながら、ナルトが影分身と螺旋丸だけで火影まで上り詰めたのは、単にこれらの術の難易度が高かったからというだけではありません。理由は他に3つあります。

理由その1

まず1つ目は、どちらも応用がきく術だったことです。多重影分身は攻撃にも回避にも奇襲にも使えることができ、最初のころは螺旋丸を作る時の補助にもなっています。まさに万能技と言えるでしょう。螺旋丸は、要はチャクラを回転させて密度を上げる技であるため、仙人モードになったら仙術チャクラを練り込むことができ、九尾モードになれば九尾チャクラを練り込むことが可能です。ナルトのモードの変化が、即座に技の強化に反映されるという強みがあります。

理由その2

2つ目の理由は、ナルトのチャクラ量がけた違いに多かったという点です。ナルトは少年時代でもカカシの4倍、九尾の力を抑えなければ100倍のチャクラ量があると言われていました。上忍であるカカシの4倍ですから、いかに並外れているかわかります。カカシの4倍という言葉に対して「いやあなたすぐバテますやん」って思った方も多いとは思いますが、一旦そこは置いときましょう。

チャクラ量が多ければ、チャクラの形質を変化させる螺旋丸の威力が上がります。影分身についても、チャクラが多いほど影分身を増やせるため、チャクラ量の多いナルトなら最大限に術を活かすことができます。

理由その3

最後に3つ目は、ナルトが非常に臨機応変で柔軟な思考を持っていたという点です。シカマルがナルトを「冷静に策を練るタイプではないが、頭はキレる方」と評価していたことからもわかるように、ナルトは戦闘になると頭の回転が速く、機転をきかせた戦法を得意とします。

使える術が少ない中で、それをどういう場面でどう使うか、的確に判断できる力をナルトが持っていたからこそ、螺旋丸と影分身の応用力が生きたのではないでしょうか。螺旋丸を習得する際に多重影分身を出して分担したり、螺旋丸を螺旋手裏剣にしたり、ナルトの自由な発想によって様々な形で術が活かされていることがわかります。

まとめ

まとめると、ナルトの性質や戦闘スタイルと相性が良く、強力な術だからこそ、ナルトは影分身と螺旋丸だけで火影まで上り詰めたということですね。

それと作者の視点からも考えてみると、ナルトが新しい術を覚え始めたらストーリーが修行パートだらけになってテンポが悪くなるという事情もあるかもしれません。螺旋丸を覚える際も数か月かかっていましたから。

また、序盤に覚えた術しかキメ技がないと聞いて、しょぼいな~と感じている人もいるのではないでしょうか。ですが、術のルーツを考えると少し見え方が変わるかもしれません。

そもそも螺旋丸を考案したのは誰だかご存知ですか?そう、4代目火影であり、ナルトの父親でもある波風ミナトです。影分身を考案したのは、2代目火影の扉間。ナルトの敵を退け続けた必勝の術は、先代の2人の火影が遺したものということになります。歴代の火影の術がずっとナルトを守っていたと考えると、感慨深くはありませんか?

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